量子コンピューティング

ムーアの法則を打ち破る技術革新「量子コンピューティング」は、コンピューターの歴史が始まって以来の大きなインパクトになりそうである。

量子は難しい。
数学や物理学にも通じているビル・ゲイツ氏ですら、量子コンピューターを理解できないと語っている。
原理の複雑さもあるだろうが、直感的に受け入れづらいのも難解さの大きな要因だろう。
量子とは全ての物理的存在の最小単位であるが、粒の性質と波の性質をあわせ持つらしい。
そして波の性質を示すとき「複数の状態で同時に存在する」というのである。

従来のコンピューターではビットで 0 か 1 のどちらかを表現していたが、量子ビットでは 0 と 1 が重ね合わせの状態にあるものとして同時に表すことができる。
たいへん興味深いが、たった 2 倍で革新?
ビットを増やしてみよう。
従来のコンピューターではどれだけビットが増えようと、表すことのできる状態は 1 通りだけである。
量子ビットだと、2 ビットなら 2 x 2 で 4 通り、3 ビットなら 2 x 2 x 2 で 8 通り...と指数関数的に増えていく。

2011 年に D-Wave Systems 社が世界初の商用電子コンピューターを発売してから、実用化に向けた動きが活発になってきた。
Microsoft 社も Quantum computing というサイトを立ち上げ、量子コンピューティング向けの開発フレームワーク Microsoft Quantum Development Kit やプログラミング言語 Q# を提供している。

数学が得意でない私やあなたには、『量子コンピューターが本当にすごい』(竹内 薫 著)がわかりやすく、最初の一冊としてお勧めである。